レザーシューズの基本のケア方法
2025年7月2日

湿気、突然の雨、カビ:日本の気候とレザーシューズ
高温多湿な梅雨、夏の夕立や台風、そして冬の乾燥した空気。四季が美しい日本では、気候の急な変化がレザーシューズにとって大きな試練となります。特に湿気はレザーの構造を静かに侵食し、カビの温床となるだけでなく、素材本来の弾力性を失わせ、ひび割れや劣化を早める最大の原因です。
適切なケアを怠ると、レザーは天然の保護層を失い、水を弾く機能が著しく低下します。その結果、シミや変形、そして何よりシューズの寿命が縮むという悲しい結末を迎えることになるのです。
レザーシューズを守る3つの基本ステップ
Step 1: 防水処理 - 全てのケアは「濡らさない」ことから
定期的な防水処理は、シューズを水と汚れから守り、寿命を延ばす最も効果的な方法です。重要なのは、シューズの素材に適した防水スプレーを選ぶこと。間違った選択は、シミや変色の原因となりかねません。
【レザーシューズ専用の保護を】
SKINNERSのレザーモデル(MoonwalkerやLoungerなど)には、専用の防水スプレーをおすすめします。湿気や汚れからレザーを強力に保護するだけでなく、栄養を補給し、素材本来の美しさを保ちます。

防水処理のポイント
新しい靴を履き始める前、そして湿気が多くなる梅雨の前には、特に念入りな防水処理を行いましょう。その後も月に1回程度の定期的なケアが理想です。
Step 2: クリーニングと乾燥 - 正しい知識が寿命を延ばす
レザーシューズは、使用後に湿らせた布で優しく拭き、その後乾燥させるのが基本です。マイクロファイバークロスが効果的ですが、硬いブラシは表面を傷つける可能性があるため絶対に避けてください。
また、突然の雨でシューズが濡れてしまった場合、早く乾かしたいからとヒーターやドライヤーで直接乾かすのは厳禁です。急激な熱はレザーを硬化させ、形の崩れやひび割れの原因となります。
正しい乾燥方法
インソールを取り外し、丸めた新聞紙を中に詰めてください。湿気を素早く吸収させることが、カビの発生を防ぐ鍵です。その後は、風通しの良い場所で常温でゆっくりと自然乾燥させましょう。
Step 3: 保湿とメンテナンス - 美しさと機能性の維持
レザーの美しさと機能性を守るため、定期的な保湿ケアは欠かせません。濡れたり乾いたりを繰り返す日本の環境では、革の油分が失われがちです。重要なのは、天然ワックスを含んだ高品質なシュークリームを使うこと。ワックス成分がレザーに潤いを与えて保護層を形成し、乾燥やひび割れを防ぎます。
また、ベアフットシューズの薄くしなやかなソールも、定期的にチェックしましょう。履いた後は小石や泥が付着していないか確認し、柔らかいブラシで汚れを落とします。汚れがひどい場合は、ぬるま湯と中性洗剤で優しく洗い流してください。
ベアフットシューズ ケアの要点まとめ
- 防水処理:雨や湿気の侵入を防ぎ、汚れに強い表面を作る。
- 定期的なクリーニング:付着した汚れを放置せず、カビの発生を防ぐ。
- レザーの保湿:色合いを復活させ、乾燥によるひび割れを防ぐ。
- 適切な乾燥方法:靴の形状を維持し、素材の劣化を防ぐ。
シューズへの適切なケアは、長期的な機能性と美しさを保つための重要な投資です。正しい知識で日本の気候からシューズを守り、お気に入りの一足を最高の状態で保ちましょう。